温度の単位
セルシウス度(摂氏度)(degree Celsius) [℃]
量:セルシウス温度(摂氏温度)
系:固有の名称を持つSI組立単位
定義:ケルビンで表される熱力学温度の値から273.15を減じたもの
セルシウス度の目盛りはスウェーデンの天文学者セルシウスが考案したもので、水の凝固点を0度、沸点を100度として、その間を100等分したものです。摂氏温度を華氏温度に換算する場合は、(摂氏温度×9÷5)+32で計算できます。
カ氏度(華氏度)(degree Fahrenheit) [゚F]
量:カ氏温度
系:非SI単位
定義:ケルビンで表される熱力学温度の値の1.8倍から459.67を減じたもの
ドイツの物理学者ファーレンハイトにより考案されたもので、彼が作った水銀を用いた温度計で水の凝固点を32度、沸点を212度とし、その間を180等分したものです。華氏を摂氏に換算する場合は、(華氏温度−32)×5÷9で計算できます。
ケルビン(kelvin) [K]
量:熱力学温度
系:SI基本単位
定義:水の三重点の熱力学温度の273.16分の1
国際単位系の温度の単位で、絶対温度(熱力学温度)の単位です。イギリスの物理学者ケルビンにちなんで名付けられました。絶対温度の低い方の温度の基準は、熱運動が完全に消滅した状態の温度で、これ以上低い温度は考えられません。もう一つの基準が水の三重点です。ケルビン温度を摂氏に換算するには、ケルビン温度−273.15で計算できます。
ランキン度(degree Rankine) [゚R]
量:ランキン温度(蘭氏度)
系:非SI単位
定義:水の三重点を491.688゚Rとする華氏温度目盛りによる熱力学的絶対温度
イギリスの物理学者ランキンにちなんで名付けられたもので、ランキン温度をケルビン温度に換算するには、ランキン温度×5÷9で計算できます。
レオミュール度(degré Réaumur) [゚Ré]
量:レオミュール温度(列氏度)
系:非SI単位
定義:水の凝固点から沸点までを80度に分けた温度目盛り
フランスの科学者レオミュールが提案したもので、フランスなどで広く用いられていました。